国宝、現存12天守の1つである松本城。漆黒の壁が北アルプスに映え美しい。思わず見とれてしまいます。そんな松本城をご紹介!
スケッチギャラリー
特徴・ヒストリー
松本城は、永正年間(1504~1520)に、信濃守護の小笠原氏によって築かれた深志城が始まり。その後、甲斐の武田信玄が信濃へ侵攻。深志城を拠点とし信濃支配を目指しました。
天正18(1590)年、豊臣秀吉が天下を統一すると、石川数正・康長父子が入城し、城と城下町を整備。近世城郭としての松本城の基礎を固めました。
1633年(寛永10)、松平直政(家康の孫)が松本城に入り、辰巳附櫓と月見櫓が増築され、5棟の天守群が完成しました。
戦国の気風を残す「大天守」と泰平の世を伝える「月見櫓」。一体となって残る姿は、時代の流れを醸し出す美しさがあります。
大天守の高さは地上から29.4m、五重六階の天守としては、現存する最古の木造天守です。姫路城、松江城、彦根城、犬山城とともに、国宝に指定されています。
どこにある?
所在地
長野県松本市
グーグルマップ
アクセス
JR篠ノ井線「松本駅」下車
・徒歩約20分
・松本周遊バス「タウンスニーカー」北コース
「松本駅お城口」発 → 「松本城・市役所前」下車 乗車時間約10分
・路線バス「美ヶ原温泉線、浅間線、岡田線、アルプス公園線」
「松本駅お城口」発 → 「松本城・市役所前」下車 乗車時間約10分
スタンプはどこで押す?
スタンプ
設置場所
- 松本城本丸庭園内にある管理事務所の入り口
- 松本市観光情報センター
お城の見どころは?
ギャラリー
城内マップ
出典:公式サイト「国宝松本城」(松本城管理課)
別名
深志城(ふかしじょう)
築城者
石川数正・康長
城地種類
平城
築城年代
文禄2~3年(1593年~94年)
代表藩主
石川氏、小笠原氏、戸田(松平)氏、松平(越前)氏、堀田氏、水野氏
主な遺構
天守、乾小天守、渡櫓、辰巳付櫓、月見櫓、本丸、二ノ丸、堀
周辺に何がある?
観光マップ
出典:松本市観光情報サイト「新まつもと物語」
(URL)https://visitmatsumoto.com/coverstory/yusuimeguri/
湧水・井戸
松本の城下町を歩いていると、井戸や湧水の多さに驚きます!
私は、水のある風景が大好きで、ワクワクしました。
西に北アルプス、東に美ヶ原高原を望む松本。周囲の山々から生まれでる清らかな水を地下にたくわえた町。たくわえられた水が、泉や井戸から湧き出る、湧水の城下町です。
「湧水の城下町」松本の井戸を巡るのも、城下町散策の楽しみの一つです。美味しい水に感動しましょう!
牛つなぎの石
長野県松本市中央2丁目3の交差点角にある石。
この辻で、塩が売られ、「塩市」が始まりました。そして、道祖神も祭られていました。
「敵に塩を送る」のことわざの由来となった通り、上杉謙信が、敵・武田信玄に塩を送り救った話は有名ですが、この話が伝わると、この「塩市」、上杉謙信が武田信玄に塩を送ったことが始まりだと言われるようになり、道祖神が、塩を運んだ牛を繋いだ石だと言われるようになりました。話のネタに一度見ておくといいですよ。
松本神社
松本城の北隣に鎮座する、藩主・戸田氏ゆかりの神社。
落ち着いた気品を感じられる神社です。
家康の異父妹「松姫」(藩主・戸田康長の正室)も祀られています。
境内から松本城が見えます。
境内から松本城を見ていると、まさに松本城を見守っているように感じられ、また違った風情が感じられます。
深志(ふかし)神社
信濃国守護・国司であった小笠原氏の信仰と深く関わる神社。松本城下南部の総鎮守。
華やかな装飾、極彩色の社殿が印象的。目に焼き付きます。
四柱(よはしら)神社
地元では、「神道(しんとう)さん」とも呼ばれ、親しまれている神社。
四柱の神様がいるということから、どんな願いも叶うとされ、もっとも願いが叶いやすいパワースポットとして人気を集めています。
松本市高橋家住宅
松本市内に現在も残る江戸期の最古の武家屋敷。松本藩が藩士の住まいとして所有していた官舎です。
江戸時代には、通りの両側に30軒余りの武家屋敷が並び、御徒士町と呼ばれていました。
中町通り
白と黒が織りなす町並みが印象的な通りです。蔵造りの建物が立ち並び、時代をさかのぼったかのような風景が広がります。
素朴なぬくもりの中に新しさがあって、なぜかホッとする通りです。
縄手通り
江戸期の城下町・松本の風景を再現した通り。
縄手という町名は“縄のように細く長い土手”に由来しています。
四柱神社が建立され、その参道として発達してきました。
縄手通りは「カエルの街」。いたるところでカエル様がお出迎え。通りの中程には「カエル大明神」様がいらっしゃり、パワースポットとなっています。
ぜひ一度参拝しておきましょう!
松本市美術館
水玉模様とうねるフォルムが印象的な5本のチューリップがお出迎え。心がワクワクしました。
水玉模様が特徴の「草間彌生」先生の作品「幻の華」の野外展示です。
心惹かれます!
水玉模様が館内外にびっしり。水玉模様だらけでも嫌みがなく、心が躍ります。
せっかく松本城に行くなら、ぜひお立ち寄りください。
国宝 旧開智学校
明治初期に建てられた、文明開化時代の小学校。国宝指定です。
白亜の壁に寺っぽいアーチの窓、中央の八角の太鼓楼が印象的な美しい建物。
正面中央の車寄せには、青竜の上に雲がわき、その上に二人のエンジェルが「開智学校」の旗を掲げる飾りつけが施されています。
文明開化の薫りがする洋風とも和風ともいえない不思議な「擬洋風建築」は一見の価値ありです。
松本市旧司祭館
旧開智学校の隣には、「旧司祭館」があります。
明治時代にフランス人神父により建てられ、100年近くにわたり松本カトリック教会の宣教師たちの住居として使用された建物です。
水色の壁が印象的なこじんまりとした可愛らしい西洋館ですので、こちらも是非お立ち寄り下さい。
松本市時計博物館
4階ぶち抜きの巨大振り子時計が圧巻。興味を惹きます。
全国でも有数の古時計コレクションを誇る博物館。約110点の珍しい時計を、できる限り動いている状態で展示しています。
松本市はかり資料館
土蔵作りの資料館。
「測る」「量る」「計る」道具と、その関連資料約1,300点を収蔵しています。
なまこ壁の土蔵に惹かれて入りました。
擬洋風建築の蔵座敷がある中庭の閑静なたたずまいも、隠れた見どころです。
美ヶ原高原
せっかく松本まで来たの出れば、ぜひ「美ヶ原高原」まで足を延ばして欲しいです。
私が好きな場所の1つ。
初夏から秋にかけては牧場となり、約600頭の牛が放牧。
のどかで開放的な牧場風景、そして、北・南アルプスが見渡せる360度の大パノラマが広がります。
さわやかな風が吹き抜け、とても気持ちがよい場所です。
上高地
上高地も大好きな場所の1つ。
松本を起点によく行きました。
河童橋から望む北アルプスの美しさ。
「突き抜ける青い空」と「透き通った梓川の清流」に挟まれた姿は神々しく、見惚れてしまいました。
好きすぎて、真冬にも訪れました。
雪に包まれた真冬の光景も格別。静寂の中、神々しさ増します。
神々しさに惹かれて穂高へチャレンジ。日本第3位の高峰「奥穂高岳」まで登頂してしまいました。
山と緑と水の豊かな風景が広がる「上高地」。自然の中のハイキングは最高に気持ちがよいですよ。
名物・銘菓
飯田屋製菓「あめせんべい」
享保10年(1725年)創業の老舗飴屋さんの看板商品「あめせんべい」。
粒子の細かい粉末の砂糖をウエハースのようにした不思議な飴。
口に入れるとすぐに溶けますが、美味しさは豊か。サクリとした食感がおせんべいのような不思議な飴です。
松本城からほど近い場所にあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
てまりや「てまりん」
「松本てまり」をモチーフにした、ころんと愛らしい形をしたバウムクーヘン。
なめらかな栗餡に小布施の栗。松本ノニたまご、信州産コシヒカリ(米粉)を使用し、信州の福を詰め込んだバウムクーヘンです。
他にも、凛とたたずむ国宝松本城をイメージした漆黒のプレミアムバウム「まつもと」などもありますよ。
雷鳥の里本舗 田中屋 「雷鳥の里」
北アルプスに生息する、長野県の県鳥「雷鳥」をモチーフにして作られたお菓子。
滑らかなクリームをサクサクとした食感の欧風せんべいでサンドした焼菓子です。
「奥穂高」に登ったあと、お土産に買ったのを思い出します。
松本てまり
赤や黄色、紫などの美しい色糸を使用した、精巧で優雅なてまり。
モダンなインテリアとしても使えますよ。
江戸時代中期ごろから、身近な玩具として愛されている、松本市の伝統手工芸品。
松本市内のあちらこちらに、”てまり”をモチーフにしたものがあります。